ブドウの画像

【メンドーサ州のブドウの収穫祭】ドラゴンバックワイン原料のメンドーサ産ブドウの魅力をお届けします!

いつもドラゴンバックジャパンをご愛護いただきありがとうございます。

3月に入り、ようやく春らしいぽかぽかとした陽気を感じられることも増えてきましたね。
日本と季節が真逆の南半球では、この時期はちょうどブドウの収穫期にあたります。
そして、南半球屈指のワインの産地であるアルゼンチンのメンドーサ州では毎年3月の第1週に「ブドウ収穫祭」が開催され、国内外から大勢の観光客が集まり大賑わいになります。

ドラゴンバックのワインは、メンドーサ州のブドウを使っています。ということで今回は、メンドーサ産のブドウの魅力についてと、ブドウの収穫祭の模様についてご紹介します。

メンドーサはブドウにとって最高の「日、水、土、風」が揃う栽培環境

アコンカグアを背景としたメンドーサ高原の画像

ドラゴンバックのブドウ畑のあるメンドーサ州はアルゼンチン西部のアンデス山脈最高峰アコンカグア峰を望む標高約800mの高原地帯に位置しています。アルゼンチンで初めて本格的なワイン造りが行われた場所でもあり、国内生産量の70%以上を占めるワインを生産しています。
このメンドーサ州の地にはブドウにとって最高の条件が揃うので、熟したタンニンと豊富なアロマがすばらしいワインの味わいを生み出すことができるのです。

光合成に不可欠な「日」

標高の高い山脈地帯は年間300日以上の暖かい晴天に恵まれ、太陽の光を余すことなく受けることができます。昼は暖かで豊富な日照量を確保できる一方、日が沈めば打って変わって冷涼な気温になるため、この昼夜の寒暖差がブドウの熟成をより一層促します。

樹全体の成長に不可欠な「水と土」

山脈に降り積もった雪は、山のミネラルを豊富に含み、雪解け水となり川へ注ぎます。その川の水を使った灌漑用水にが土壌に適切な栄養をもたらします。

ブドウを病気から守る「風」

山から吹き降ろす風はブドウを病気から守るように乾燥して暖かく畑を吹き抜けてゆきます。

メンドーサ地方のブドウは何故おいしくなるのか!?

樹の成長のイメージ画像

昼夜の寒暖差がブドウを甘くする

ブドウに限らず、果物の樹は光合成により糖類を作ります。そして同時にこの糖類は、植物の生理的活動である呼吸作用で消費されてしまいます。
つまり、植物の夜間の呼吸が少ないほど光合成でできた糖類の消費を抑え、果実が甘くなるのです。

■メンドーサの「寒暖差」が与えるブドウが甘くなるためのポイント

  • 夜の気温が低温なため、呼吸がゆっくりとなり糖類の消費が抑えられる。
  • 気温が低くなると耐寒性を持つためにでんぷんを糖化させる。
  • 気温差が大きいと黒系・赤系ぶどうは着色障害にもなりにくい。

メンドーサは、標高600〜1,200mの麓にあり、夏場の最高気温は35度近くまでに上がるものの、夜には15度近くまで下がることもあります。寒暖差が20℃もあることで、植物の呼吸が抑制されることになり、果実の糖度がより一層上がりやすいのです。

ミネラル豊富で樹全体が立派に育つ

窒素、リン、カリウム、マグネシウム、硫黄、カルシウムなどのミネラル成分は物質によって主として以下の様な役割があります。

  • イオンとなって、根からの栄養素の吸収と樹全体への運搬を助ける。
  • クロロフィルが光合成に必要な太陽エネルギーを取り込むことを助け、葉に緑色を与える。
  • 炭水化物の代謝や細胞膜の安定化に使われ、細胞の増殖と植物組織化を助ける。

ミネラル成分がなければ、植物の成長と生存は起こりえないということになります。

■豊富なミネラル
豊かな土壌がブドウの樹の成長を促す

■長い日照時間
光合成が活発に行われる。

■20℃もの昼夜の温度差
ブドウの糖度を増し、熟成を促す。

このような恵まれた環境で育ったメンドーサ産のブドウはワイン生産に最高の品種と言えるのではないでしょうか?

深い色合いと強烈な果実味を持つメンドーサ産のワイン

赤ワインとおつまみの画像

アルゼンチンワインの生産量の約60%は赤ワインです。高温地域では、ソフトな口当たりながらも、タンニンに満ち、アルコール度数が高くなると言われています。特にマルベック種のワインは深い色合いとなり、ビロードのような舌触りと強烈な果実味を持つのが特徴です。

世界各国から訪れるアルゼンチンのブドウ収穫祭

パレードの画像

メンドーサ州の「ブドウの収穫祭」は、農夫たちが心を込めて育てたブドウの収穫を祝う伝統あるお祭りです。毎年3月の第1週に開かれていて、約80年続いています。世界各国から多くの観光客が訪れ、2020年には約15万人もの観光客が訪れ、町は熱気に包まれていたそうです。

4つの重要なイベントのご紹介

豊穣の祈り「ベンディシオン・デ・ロス・フルートス」

ブドウの収穫を祝い、豊穣の神様へ祈りを捧げる儀式が「ベンディシオン・デ・ロス・フルートス」です。儀式は2月最後の日曜日にサンマルティン将軍広場で行われます。
カトリックの厳かな儀式が由来であり、ブドウ園の守護者であるとされる「カロディーリャの聖母」に収穫ができることの感謝と豊穣の祈りを捧げます。

ブドウの女王候補たちのパレード「ビア・ブランカ・デ・ラス・レイナス」

「収穫祭の女王への道」を意味するパレードで、3月の初頭の金曜日の夜にメンドーサの中心部で行われます。
各地方で選ばれたレイナ(コンテストに出場するブドウ女王候補)を乗せたトラックで街を巡り、レイナたちは絶えず笑顔を振りまきながらブドウの実や、ワインボトルなどいろんなプレゼントを観客に向けて投げる形で配ります
ブドウを受け取ると、次の年に幸せが訪れると言われていることから、観客たちは先を争うようにして投げられたブドウを手に入れようと必死になりながら、飲んで、歌って、笑って楽しみます。

メンドーサの歴史のパレード「カルセル・デ・ベンディミア」

これは昔のメンドーサ地域の村の努力や生産などといった歴史観知ってもらうためのもう1つのパレードです。このパレードはビア・ブランカ・デ・ラス・レイナスのパレードの翌日の午前中に行われます。
レイナを乗せたトラックの後ろに、コロニアル風の馬車や伝統衣装をまとったダンサーたちがパレードに続きます。

イベントのメインステージ「アクト・セントラル」

イベントの最終日に広大なステージで行われる「アクト・セントラル」は、収穫祭のクライマックスであり、重要なイベントになっています。
このイベントは、ダンスのエキシビジョンなどのショーがグリエゴ・シアターと呼ばれる広大な特設ステージで行われ、光や音楽の中で何千人ものダンサーが駆け巡ります。
終盤ではコンテストが行われ、パレードに登場したレイナから「ブドウの女王」が決まり、音楽とともに盛大な花火が打ち上げられ、収穫祭は幕を閉じます。

アルゼンチンワインを楽しむならドラゴンバックで

ドラゴンバックのワインの原料となるメンドーサ地方のブドウが、「何故、ひと際美味しいのか?」その理由がお分かりいただけたのではないでしょうか。

しかしながら、素晴らしい土地の恵みがあれど、ワインはそれだけでは生まれません。
苦労して育てた自慢のブドウが無事収穫を終え次の豊作を願う収穫祭はメンドーサ州の人にとって大切なお祭りなのです。

観光客も大勢訪れ、にぎわうメンドーサのブドウの収穫祭に合わせて、皆様にもぜひ素晴らしい自然から生まれたドラゴンバックのワインをお楽しみいただきたいと思います。